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30年持つ塗料は存在するのか？長持ちする外壁塗料の選び方について解説！

• 投稿日：2024年 2月17日
  
• テーマ：一級塗装技能士の屋根外壁リフォームお役立ちブログ

外壁塗装は家の美観を保ち、資産価値を維持する上で重要です。
特に長期的な投資価値を重視する方々は、耐久性の高い塗料への関心が高まっています。

しかし、「30年持つ塗料」といった広告に惑わされることなく、現実に即した選択をすることが重要です。
そこで本記事では、30年耐用の塗料の実情と、代替となる長持ちする塗料について掘り下げていきます。

□30年持つ塗料は存在するのか

そもそも、30年も持つ塗料はそもそも存在するのでしょうか。
まずはその根から解説していきます。

1:外壁塗装の現実と誤解

耐用年数が30年もある外壁塗装は、残念ながら現実には存在しません。
市場には多くの外壁塗装がありますが、一般的には10~20年が耐用年数の範囲です。
中には「30年持ちます」というセールストークを用いる会社もいますが、これは実際の耐用年数を保証するものではありません。
こういったセールストークには注意が必要です。

2:技術の限界と誤解の防止

現在の技術では、耐用年数30年を実現する塗料は開発されていません。
塗料メーカーは日々耐候性試験を実施し、その結果に基づいて塗料の耐用年数を定めています。

この事実を踏まえ、消費者は実際の性能と耐久性を理解し、適切な選択を行う必要があります。

□長持ちする塗料の選び方とは

30年も持つ塗料はありませんが、耐久性に優れた塗料はあります。
それでは、耐久性に優れた3つの塗料の特徴について解説します。

＊無機塗料の特徴

無機塗料は、外壁塗料の中でも特に耐候性に優れています。
これは、無機物と有機物の混合によって作られ、紫外線や気候変化に対する強い耐性を持つことに由来します。
耐久性と美観の維持に優れ、長期的な外壁塗装として選ばれています。

＊フッ素系塗料の利点

フッ素系塗料は、特に耐久性に優れています。
これにより、外壁の汚れが付きにくく、長期間にわたって美しい状態を保てます。
紫外線や風雨に対する強い耐性も備えており、劣化しにくいのが特徴です。

＊光触媒塗料のセルフクリーニング効果

光触媒塗料の最大の特徴は、セルフクリーニング効果です。
これにより、雨水で汚れが自然に落ちるため、外壁を清潔に保つことが容易になります。
すべての汚れを落とすわけではありませんが、経年劣化を遅らせ、耐用年数を延ばす効果が期待できます。

□まとめ

外壁塗装は家の美観と価値を守るために欠かせない要素です。
市場には「30年持つ」と謳われる塗料がありますが、現実にはそのような製品は存在しません。

適切な選択には、無機塗料、フッ素系塗料、光触媒塗料など、各塗料の特性を理解し、それぞれの利点を活かした選択が求められます。
長期的な視点で外壁塗装を考える際、これらの情報をぜひ参考にしてくださいね。